発言者(10名)

私からの意見でありますが、あらゆる目的での利用を想定している文化芸術施設については、総合的な観点から設計すべきであり、例えば残響時間の観点からも、各種演出に適した空間を策していくべきであると考えます。

文化芸術施設のあり方につきましては、午前中に説明のありました区立施設としての社会包摂機能ですとか、地域社会との連携、そういった観点も役割も維持しつつ、現代の区民が求めている活動内容や鑑賞内容、また、演者が求めている施設環境を十分に理解分析をして、ハード・ソフト面共に時代の需要に合った整備を進めていくべき。また、旧保健所跡地で計画が進んでいるホール機能を有した複合施設との用途の区別や役割分担を明確化し、それぞれの特色を生かした環境整備を進めて、区民の多様なニーズに対応していくべきと思います。また、2つ目としましては、公園やイベントへの参加を目的とした来館だけではなくて、明確な目的がなくても区民が自由に出入りしやすく、文化芸術に親しんでいただけるようなものを常に提供していけるような仕組みの拡充も、検討していくべきだというふうに思います。
私からは3点。まず、利用率については、大変利用率が高いとはいうものの、ベースでいいますと、公益目的事業が収益事業の倍ぐらいであるという観点から、せっかくの指定管理ですので、収益事業を伸ばして、民間の工夫によって、より多様な使われ方をしていくという展開を期待したいというふうに思っております。同様に、やはり茶室や和室の利用率が低いということも、これも併せて、指定管理の強みを生かして多様な工夫をしていただいて、ぜひ茶室や和室の利用率の向上にも努めていただきたいと。それから、もう一つは、これは区政全体との関わりにもなってきますけれども、築42年が経過をした文化会館、新しい文化会館のあり方を考えるでも時間がかかりますし、近隣施設との兼ね合いもありますので、新たな文化会館というものを時間をかけて考える上でも、検討を少しずつでも具体化していく必要があるというふうに考えておりますので、そうした想定をしつつ、意見聴取などを行っていくべきであるというふうに考えます。

板橋区の文化施設を考える上で、もちろん多目的ホール、多目的に使える施設の存在というのは否定するものでありません。しかし、やはり音楽には音楽、演劇には演劇、ダンスにはダンスと、こういった目的に合った文化施設のあり方というものが確実に存在するはずだと思います。残響時間しかり、また、キャパシティーしかり、あと舞台と客席との距離しかり、こういったものを踏まえた上で、施設をつくっていくことを推進していくべきだと思います。そして同時に、板橋区の中心部に固まっているわけではなくて、区内全体に点在していることも必要だと思います。今、5月に別の所管になるかと思いますけれども、いたばし夢企画が行われまして、あれは高島平のほうでやったわけですけれども、高島平周辺の子どもたちは集まってこれますが、そうでない子どもたちがやっぱり集まってこれない。やはり地域にそういった文化的な拠点がそれぞれあることが必要だと思います。その上で、やはりこの劇場の社会的包摂の役割というものも、また発揮されていくのではないかなと思います。音楽や演劇に特化したものがあって、その上でそういったものが、役割を果たしていくものであれば、相乗効果でさらに進んでいくのではないかなと思っております。ですので、極力目的に合った施設をつくっていく、区内に数か所点在するぐらいの感じで、文化施設を充実させていくという構えが区には必要なのかなと思います。

1点目は、文化事業ですけれども、評価軸を参加者ですとか人数といったような定量的な評価だけではなくて、顧客の満足度ですとか、定性的な評価も加えて、総合的に文化力を高めるということをやっていただきたいなというのが1点です。それから、もう1点は、やはり文化施設として残響という言葉がありましたけれども、つくば市の話を少ししますと、つくば市のノバホールというところがあるんですが、ウィーン楽友協会って有名なコンサートホールがウィーンにあるんですが、それを模して1983年につくって今41年目なんですね。この文化会館は1982年なので、ほとんど変わらないわけです。でも、そのときにつくば市は、そういった国際的なホールを模して世界的な有名な音楽家が来れるような、満足できるホールをつくっているわけですね。それがやはり結果的に、例えば皆さんご存じの辻井伸行さんとか、有名な演奏家がそこをわざわざいいホールだからと言って来ているわけです。ですから、やはりその文化的な格の高い人たちに来てもらうためには、それなりのしっかりとしたホールをつくる必要があるというふうに思います。そういったところで、午前中の視察の中で、特に小ホールについては1.0秒というのは課題があるということもご認識は共有をさせていただきましたので、費用対効果で課題があるということは重々承知しておりますけれども、改修の際にはそういった観点もぜひ入れて、総合的な満足度を高めるようにしていただきたい。そしてまた遠い将来、この建て替えということが視野に入ってきたときには、国際的な評価をされるような文化的施設を前提とした検討を進めていただきたいということを言いたいと思います。

私からは1点なんですが、先ほども出ていましたけれども、やはり今日、茶室・和室というところでは利用率が低いというところで、理由としては、これまで利用していた方が高齢化をしているということもあったかと思うんですけれども、やはりそのままほかの分野でも、やはりこの高齢化やそういうことが出てくるんじゃないかなということは今後も想定できるので、やっぱり若い世代に対して、利用するときに例えば利用料を下げるであるとか、ちょっとどういう形でもいいと思うんですけれども、何らか特典をつけて、もっと利用しやすくするということを今後検討するべきだというふうに考えますので、提言させていただきます。

私も先ほど来、少し意見を述べましたけれども、ロビーの開放での板橋のいっぴんの全体的に区内の産業もしっかりと絡めながら、住民の好きなこと、やりたいことを束ねる場として機能強化をすることが求められているんではないかなというふうに考えております。あとやはりシニア世代、少子高齢化になってまいりましたので、シニア世代の方がレトロシネマのような、本当にマッチしたようなものもイベントをやっていただきたいなというふうに思います。そしてもう1点が、芸術性、文化を通して生きる力、それと創造性など、学びを育む場となるようなイベント企画、先ほども言いましたけれども、いろんな企画をさらに考えながら、この区民の皆さんに愛されるこの公共施設をつくっていただければなというふうに思います。

今日のテーマである誰もが親しみを持っている開かれた文化施設というところと、あと今日話があった社会包摂という話がありましたけれども、文化芸術は鑑賞や趣味のためだけではなくて、人と人をつないで社会的な孤立を防いで、多様な人が共に生きる地域社会をつくるための公共政策であるという考え方を、すごく同じことだなというふうに思ったので、その観点から、まず来られる、行きにくい人たちがいるという、そのハードルをまず下げることが必要だなと。ちょっとさっき言いましたけれども、例えば国立の美術館とかそういったものとか、都立の美術館とかも全部、採用されていると思いますけれども、センサリーマップであったりカームダウンスペースであったり、そういう特別な配慮が必要な人たちにも来やすいような施設づくりというのは、まずハードの面でまずはやってもらう必要が社会包摂の面からあるなと思ったのと、それからさっきもちょっとお話ありましたが、利用率とか来場者数とかイベント回数だけじゃなくて、新しい人間関係ができたかとか、地域とのつながりが生まれたかとか、当事者の声が社会に届いたかとか、そういったことも評価軸に入れた評価をしていくような仕組みが必要だなというふうに思いました。あとせっかく板橋区のほかの、リーダーシップを取れるような施設だと思うので、あらゆる施設が文化会館とかグリーンホールを参考にしながら、まねをしたいと思われるような、そういうリーダーシップ施設として取ってほしいなということを思いました。

私も2点、提言させていただきます。先ほど質疑の中ではちょっと質問するタイミングがなかったんですけれども、独自の広告だったりとかチケットの販売とかで広く浅く発信しているところもあるのかなと思うと、区民にどれだけ届いているのかなと。リーチ体制というか、そういったところにも少しちょっと目を向けていくといいのかなというふうに思います。その上で、日頃アートになじみのない人だったりとか、忙しい方だったり、きっかけがないということがアンケートの中で、たしか令和7年度の意識調査であったと思うんですよ。やっぱりそのきっかけがなかったり忙しい人というのは、いくら広告を打っても、なかなか目にすることがないし、文化施設に足を運ぶこともないのかなというふうに思います。そういったことから、世田谷とかでは、アーツカードというのを作って、区民限定の割引があったりとかってするみたいなんですね。そういったものを使いながらも、学校を通してやるのでもいいですし、なるべく、特に中学生だったり、学生世代の方は特に文化施設に興味がない、知らないという方が多かったので、子どもたちのところからアプローチをかけているという意味でも、そのアーツカードだったりとかデジタルとかLINEとか使ってもいいと思うんですけれども、何か特別区民に優待のインセンティブがあるような仕掛けの仕組みづくりというのは、誰もが親しみやすい文化施設になる上でも欠かせない一つの方法なのかなというふうに思います。あと1点は、社会包摂機能というふうにもお話がありましたが、そういう意味も含めまして、文化芸術施設も文化ホールだけではなくて、区内全域で成増アクトだったりとか、えんのもりも今後もできる予定ですし、ホールがあるような施設、全般的に箱物の縦割り行政のようにするのではなくて、全体を有機的につないでいって、もう誰もがどこに行ってもその文化芸術に触れられるようなアプローチ、仕組みというのは必要になってくるんじゃないかなと思います。これは今後に向けての発信になるかと思いますが、私からの提言は2点で、以上です。

文化会館を改めて見させていただいて、経営的な視点というのがまだ足りないんじゃないかなというふうに思いました。以前レストランまきがあった地下1階のところは、今後新しい居場所づくりということで何か施設になる予定ですけれども、それまで長らくずっと空いていて、どう活用していけばいいのかということを検討してみたいなことで、大分時間がかかってしまう。せっかくの文化施設なのに、これはもったいないですし、その点、そこを貸し出していたら収益もあるでしょうし、あとは本当にもっと早く居場所づくりをしていれば、いろんな方が関わることによって、本当にいい使い方ができたんではないかなというふうに思います。あと、地下1階の駐車場にしても、施設の利用者向けで駐車はできますけれども、今のところの運用は。ただ、そこに一般の方が駐車しようと思っても、実は止まれないみたいなところがあって、そうしたルール、今のルールが果たして実情に合っているのか。中央図書館の場合は有料駐車場になっていますから、誰でも止められると。なので、誰でも止められるから利用者が利用できないというわけではなくて、むしろそこで駐車場の利用方法を考えることによって、収益も上げつつ、いろんな人が車に乗っても行けますし、あと利用率を上げるということも実際のところできるんじゃないかなというふうに思うんですね。そうした視点を持って、この文化施設というのは考えることも一つなんではないかというふうに思っています。